フェンスを設置する前に境界線を確認しましょう
こんにちはE&Rプロ店です。
今回はフェンスの設置工事のご依頼を頂きました。
現場は福岡市城南区です。
以前、当店でお風呂や洗面所などのマンションリフォームをご依頼いただいた
OBのお客様のご実家をご紹介頂きました。
フェンス工事のご依頼を頂いた理由が
「目隠しが無くなり家の中が丸見えに」
こちらの現場の相談内容は
お隣(北側)に、昔から車庫がありました。
高さも2メートル近くあり
幅も3メートル近くあった為に
西側の道路から視界を遮る遮蔽物がなくなったことで室内が丸見えの状態に。
夜間は外が暗く、室内が明るい事でハッキリと室内が視認できます。
腰高窓が上から下まで全て確認できるほど見えており
プライバシーが十分確保できておらず、安心してストレスなくリビングで過ごしにくい状態です。
もともと道路側の地面から1.5メートルほどの高さのブロック塀が設置されていましたが
自宅の敷地が約50センチ程高くなっている事で
敷地から更に床の高さも高い為道路側からは膝以上が視界に入り
椅子やソファーに座っていても視線を感じる程になってしまいました。
当初は既存のブロックの上にフェンスを設置する構想を練られてましたが
現地で境界標を確認してみると既存のブロックの真ん中に境界が通っている事が判明しました。
境界標や境界杭と呼ばれ、矢印や十字が表記されています。
矢印の場合は矢印の先、十字の場合は交差部分が境界点となります。
四角形の敷地なら4つあります。
いびつな形状の土地には角にそれぞれ境界標や境界杭が点在しています。
分からない場合は土地家屋調査士の専門の方にご相談される事をおすすめします。
境界線の真上にブロックが立っている場合
最近の分譲地ではあまりないケースですが
以前の住宅地では隣地との境界線上にブロックが立っているケースがあります。
何故、境界線上にブロックが立っているのか明確に把握、もしくは分かる物があればよいのですが
当時、お隣さんとの協議の上でブロック塀の費用を分け合い共有物として立てたケースもあります。
その際ブロックの上にフェンスを立てる場合はもちろん協議が必要になり
勝手にフェンスを立てるとトラブルになる場合もあるので注意しましょう。
ゾーニングに合わせフェンスを変える
「ゾーニング」と言う言葉を聞いたことはありますか?
室内はリビングやダイニング、洗面所など空間の役割や用途を分けますが
外構にも同じく用途や目的が存在します。
駐車場や勝手口、ガーデニングや洗濯物干しスペースなど
仕切りが無いので空間による役割や用途が分かりにくいのですが
今回の現場では
西側のリビングに繋がるウッドデッキがあり
東側には道路が通ってないので洗濯物干しスペースとして長年ご利用されていました。
車庫があった為に洗濯物干しスペースは視線を感じることなく
屋外なのでプライバシーが確保されていましたが
大きな車庫が無くなった為に洗濯物が道路から見えてしまいます。
そこで庭を二つに分け
リビングから見える開放感あるお庭スペースと
洗濯物干しを安心して干せるスペースとして
フェンスの種類を2つに分けました
リビング側にはフェンスのブレード間に少し隙間があるタイプで
視線を遮りつつも明りや風を通し閉塞感を無くしたタイプのフェンスを設置。
洗濯物干し側には完全に視線を遮るフェンスタイプですが
完全に塞がっている訳ではなく、ブレードが重なる部分の奥行に若干のスペースがあり
雨風を流す仕様になっています。
このように全てのフェンスを同じ仕様にする分けでなく
素材や色味を併せながらも、ブレード間の隙間が違うタイプにする事で
プライバシーをシッカリと確保しつつも
統一感のあるデザインと違和感の無い印象をご提案しました。
現調
まずは現状のDIYで立てた木製のフェンスの撤去と
どれぐらいの高さにフェンスを立てるかをイメージ
それと長さを測り、何面のフェンスが最適なのか
洗濯物干しスペースには何面のフェンスが必要なのかを
お施主様を交え、一緒に確認しながらイメージを持ってもらいます。
お見積り → ご契約
工事開始
1日目
①フェンスの柱を支える基礎を作るため穴を掘る
②コンクリートを流し込み基礎を作る
③柱の高さと水平を調整する
2日目
④フェンスパネルを設置していく
境界線に影響しない自宅の敷地内で柱を立て
フェンスのパネルもブロックに抵触することなく自宅敷地内で収まっています。
敷地いっぱいにフェンスを設置する際
全長が12.8メートルとなります。
フェンス1枚の長さが2メートルとなり
2メートル×6枚は12メートルになり
0.8メートル分のフェンスを加工して造作する必要があります。
このフェンスABは素材がアルミと言うこともあり加工がしやすく
現地でカットが出来る気軽さもあり、0.8メートル分のフェンスをその場で加工しました。
⑤目隠しフェンス設置完了
カラーとデザインが周辺の環境に違和感なくマッチしており
屋内から見ると明るく、広くなったと高評価を頂きました。
視線を感じることなく、防犯性も高まりました。
フェンスは豊富な種類と豊富なデザイン、多様な素材があります。
先日ご紹介した「LIXILショールーム」では
実際の高さを確認できたり、実物があるので素材感や色味が確認できます。