目隠しフェンスを選ぶポイント
エクステリア・プロ日向店に
フェンスについてお問い合わせされる方は
以下のような理由が多いです。
・新築したけど建物だけで外構工事は別だった
・元々なかったけどお隣に（近くに）家が建って視線が気になる
・生垣の手入れが大変
・木の塀が腐食、老朽化したので
・台風など、強風で元々あった目隠しが倒れたから
・昔建てたブロック塀の耐震性が心配だから
・車や生活音、工場の騒音を防音したい
など様々な理由でご相談を頂きます。
ただ共通してフェンスを立てる目的は
隣地との境界を明確にする
プライベート空間を確保する
防犯対策を行う
この３つはフェンスを立てる上で重要な要素となります。
最近では「オープン外構」と言ってフェンスや塀で敷地を囲わずに
開放的な空間を演出するスタイルも増えてきています。
敷地の境界に仕切りがないことで、広さを感じたり
車の駐車などでは塀にぶつけたりする心配はなくなりますが
角度によっては日中もカーテンを閉める必要が生じます。
夜間などは外が暗く、屋内が明るいと室内側は完全に丸見えの状態になってしまいます。
視線を心配しなくて良い立地環境だと問題はありませんが
夜間の屋外は室内からは見えにくく気付きにくい為、防犯上危険な面があります。
そしてフェンスを選ぶ際に重要なポイントは
何を優先するか
何を目的とするか
によって種類やデザイン、素材が変わって来ます。
それではどんなフェンスがあるのか代表的なタイプがあるのかご紹介いたします。
今どきのフェンスは種類が豊富
｜完全に目隠ししたいなら
アルミパネルを隙間なく並べ、視線を完全にカットします。
車や人の通りが多く、視線を感じる立地環境や
視線を完全に遮断したい場合におすすめです。
パネルのブレードが詰まっているので交通量が多い立地の場合は
排気ガスの対策にも一役買います。
｜風も通したい目隠しタイプ
目隠しも十分に行いつつ、風も通したい場合は
パネルのブレ―ドが斜めに並んでおり
視線は遮るものの隙間があることで風の通り道があります。
風の通り道、隙間があることで明りも通す事にもなります。
｜スリットタイプ
見た目とその名の通り
完全ではないものの目隠しをしつつ
風を通し、敷地の境界を明確にし、明りも取れるタイプです。
敷地内に植栽をされてる場合はフェンスとセットで奥行とボリュームのある境界が形作れます。
またブレードを横に並べ、斜めに揃えるタイプでは
正面からは目隠しとなり、斜めの角度からは隙間のあるタイプもあります。
｜すりガラスで明りを取りたい
パネル部分がポリカーボネート板で光りをある程度通すタイプですが
摺りガラス調で採光が取れるフェンスです。
建物と境界の距離が近い場合、完全に目隠しをするフェンスタイプだと暗くなるので
そのような場合は摺りガラスタイプで
プライバシーも守りつつ明り取りにもなるタイプがピッタリです。
フェンスをデザインで選ぶ
｜アルミ形状
強度が高く、軽さに定評のあるアルミ素材の直線タイプ。
加工しやすいのでフェンス自体をカットする事も可能なので
敷地に丁度よく納まる長さに調節が可能となります。
｜アルミ鋳物
直線では物足りない方へ
アールヌーボーを思わせる曲線の装飾をイメージしたフェンスのデザインを可能とする
アルミ鋳物タイプのフェンスです。
加工しやすいアルミを最初の段階で曲線の型で作る遊び心のあるフェンスになります。
｜木粉入り樹脂系
木の風合いや見た目、雰囲気を持ったエクステリア商品は人気が高く
フェンスでも、天然木をリクエストされる事もあり
また、DIYでご自身で建てられる方も多いです。
ナフコさんや、コメリさん、HIヒロセさんなどのホームセンターでも
木製のフェンスコーナーが一画を占めがちです。
紫外線や熱、雨や湿度に強い対候性に優れた実際の木のチップを含んだ
木粉入り樹脂タイプの素材です。
フェンスを環境に合わせる
目隠しの役目を担うには
視線の高さと角度を考える必要があります。
目線の高さを
男性で160cm
女性で140cm
子どもで100cm
と設定すると、フェンスの高さは180cm～200cmあれば視線は遮る事が出来るとされています。
道路や歩道と、住宅の敷地が同じ高さであるとは限りません。
近年では線状降水帯などのいわゆるゲリラ豪雨による浸水被害も珍しくなく
これから造成される住宅の敷地はかさ上げされ、道路よりも幾分高くなっている傾向にあります。
住宅の基礎部分はそもそも地面より高く設定しなければならないと建築基準法で定められています。
業界用語だと「GL」と呼ばれ[ground line]または[ground level]の略称で地面の高さを表します。
高ければ雨水の流れを作る事ができますが
高すぎると勾配が出来ることで玄関までステップ（階段）が高くなったり
スロープ（坂）を設けるとなると勾配がきつくなるか、アプローチを長く取る必要が生じます。
このように室内や敷地内から目線を感じる場所に実際立ってみて
そして、敷地外から自宅方面に視線を向けて
見られたくない箇所（リビングやお風呂や洗濯物干し場など）
見られても良い箇所（植栽や玄関や駐車場など）
を確かめた上で、高さを設定する事をおすすめします。
高さが必要な場合、フェンスを支える柱も比例するように高くなります。
高くなれば柱の強度が必要になり、高さや強度に耐え得るフェンスの選択が必要になります。
フェンスはご近所、お隣さんにも配慮した計画が必要です。
境界杭（境界標）をしっかりと確認し隣地境界線に影響が及ばない
自宅の敷地にフェンスを設置する事を強くおすすめします。
以前の住宅環境では境界線上にブロック塀の費用を折板して立てられたケースもあり
当時の事情を知らないままブロック塀の上にフェンスを立てたりすると
トラブルの原因や、フェンスを設置したのに撤去しなければならない場合もあります。
境界が分かりづらい場合は土地家屋調査士の専門家に相談されることをおすすめします。
また、隣接するお隣さんには出来れば事前にお声がけをし
お互いの心象が悪くならない様に配慮されると安心です。
豊富な選択肢の中から最適なフェンスを設置し
防犯とプライバシーを守り
快適な住環境を構築しましょう。
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